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洞の仏頭石

奈良市三笠山麓町。花崗岩(奈良石)製。高さ107cm。六角柱の頂上に如来の仏頭を丸彫りで作り出し、その下の六面に六観音像を薄肉彫りで配している。像高35cmで、正面から左回りに、十一面、准胝、如意輪、聖、千手、馬頭をあらわし、蓮華座の下には、相対する狛犬が線刻されている。頂上の仏頭は、阿弥陀如来をあらわし、阿弥陀信仰に付随する六観音を配した珍しい意匠の石仏である。十一面の両側に、

     □仙権大僧都覚遍木食   

     永正17年(1520)庚辰二月日      

                   円空上人

とあり、室町中期の造立になる石仏である。

(奈良県史 第七巻 石造美術 1984年 p.279)

​アクセス

 

〒630-8212 奈良県奈良市春日野町

・JR奈良駅、近鉄奈良駅から市内循環バス「東大寺大仏殿・国立博物館」下車

 または、JR奈良駅、近鉄奈良駅から奈良交通70系統「春日大社本殿」行きバス「春日大社本殿」下車

 春日大社駐車場、若草山方面へ、春日山遊歩道に入る。

「東大寺大仏殿・国立博物館」からは徒歩約20分程度。

「春日大社本殿」からは、徒歩約10分程度。

・山道を歩き、月日亭手前の休憩所近くの橋の手前左側にあります。​

*登山道を歩くことになります。装備などの準備を心がけてください。

*立ち入り禁止区域にあるため、近づいての見学はできません。

 実物は、道沿いからの見学をお願いします。

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